「フィンテック」とプログラミングの関係とは?

ニュースなどでも目にする機会が増えてきた「フィンテック」という言葉ですが、フィンテックとプログラミングも深い関係にあります。

今回は「フィンテック」と「プログラミング」という関係について紐解いていきたいと思います。

「フィンテック」って何?

「フィンテック」という言葉は、

  • ファイナンス(Finance)
  • テクノロジー(Technology)

という2つの言葉合わせた言葉で、「ICTを活用した新しい金融スタイル」を表しています。

日本の「全銀システム」のようなインフラテクノロジーではなく、先進性と新規性のある金融サービスやシステムについて呼ばれることが多く、AIを活用した新しい金融の業態構造を作るようなものを指しています。

身近なところでは、

  • Apple Pay
  • Android Pay
  • Line Pay

などのスマートフォンを活用したモバイル決済システムがわかりやすいのではないでしょうか。

「現金の介在」したが減り、デジタル決済がメインとなりつつある近年では、デジタルを活用したユニークな金融システムを出現し、「お金との関わり方」も変化してきています。

プログラミングも、モバイルデバイスを主体とした「IoTプログラミング」にシフトしてきていて、スマートフォンアプリ開発者などのモバイルハードウェアプログラミングができる人材不足が懸念されています。

最先端の「フィンテック」とは?

現在研究されている最先端の分野に「生体認証による決済」があります。

現在も使われている認証手段としては、「パスワード・暗証番号」によるものがほとんどで、銀行・クレジットなど、多種多様な決済システムがこれらの手段に依存してしまっています。

これらの情報はデータベースなどの情報管理システムによって管理されていますが、WEBサイトやスマートフォンアプリなどの脆弱性が原因で個人情報が漏洩する事案が増えてきています。

「テキスト情報」は、手に入れた人なら誰でも利用することができるため、生体認証を取り入れることで、「なりすまし」が難しい認証手段とすることもできるのではないでしょうか。

「フィンテック」という言葉と並ぶ形で、近年話題に上ることが多い技術が「AI(人口知能)」です。

  • TensorFlow
  • Theano
  • Chainer
  • Keras
  • IBM Watson
  • Amazon Alexa
  • Microsoft Azure Machine Learning

ざっとAIに関するソフトウェア・サービスを挙げただけでもこれだけのものがあり、現在もさまざまなAI技術が盛んに公開されています。

膨大な顧客データを分析し、最適な投資プランを導き出したり、顧客への金融サービスの案内をしたりと、金融業界では「フィンテック」の名の下、大幅人員削減を計画しているメガバンクなどもあります。

国もフィンテックに関する業界の流れを意識し、さまざまな金融構造が変革する可能性を考慮して、その発展性についての検証を進めています。

民間企業の動静では、「FinTEchファンド」と呼ばれる投資活動も盛んに行われていいますが、日本が諸外国と比較して「起業」を目指す経営陣際が不足していることもあり、諸外国からの遅れも課題となってきています。

IT企業が増えるにつれ「SE・プログラマ」などのIT関連人材の不足も課題となっていて、国もIT人材の育成に力を入れていくようです。

日本のみならず、アメリカなどの諸外国でも140万人規模の人材不足となる試算ももあり、世界的な人材不足になると予想されています。

フィンテック時代のプログラマに必要なスキルとは?

「自分の分野は製品設計に関するプログラムだからフィンテックは全く関係なさそう。」

と思っている人も、例えば「建築設計」に携わっている人であれば、「美術館の扉に決済機能を搭載し、入場料を自動徴収できるようにしたい」と言ったリクエストがあるかもしれません。

人と人が介在する場では、ハードウェアを介してフィンテックを利用することが考えられますので、「ハードウェア開発に関するプログラミング」に関するスキルも必要となるのではないでしょうか。

  • Arduino
  • Raspberry Pi
  • STM32
  • Beagle Bone

など、さまざまなマイコンがあり、概要を知っておくだけでも実際に必要になった際にはスムーズに開発に取り組めるのではないかと思います。

「言われてから勉強する」というのは、子供でもできることなので、「一流のプログラマ」は要求されそうなスキルは「事前に身につけておく人」のことを言うのではないでしょうか

とは言っても、日々の業務の中で新しいことを勉強するのは大変なこと。

毎日少しずつコツコツと技術習得に励むことで、必要な時に必要なスキルを提供できるプログラマになることができるのではないでしょうか。

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